研究所入り口の芝生

 研究所を訪問される方からお褒めの言葉を頂くことの多い研究所入り口の芝生ですが、今年も無事に夏を越すことが出来ました。

 上の写真で向かって左奥から時計回りに寒地型芝草のケンタッキーブルーグラス、暖地型芝草のセントオーガスティン、寒地型芝草のトールフェスク、そして最後が当研究所で品種登録予定のコウライシバになります。コウライシバは、ポット苗で植え付けましたので、残念ながらまだ全面を被覆していません。

 寒地型芝草が見た目にも綺麗ですので、家の庭で育ててみたいと言われる方が多いのですが、夏越しさせるにはいくつかコツが必要です。今日はそのコツを紹介したいと思います。

 ①刈高をできるだけ高く維持する。刈高が低いとその分、根の長さも短くなります。根が短いと暑い日に水不足になってしまうこともあります。研究所では、刈高4~5cmぐらいで管理しております。

 ②夏は、殺菌剤で病害の予防を。夏に病害が発生すると、芝生が一気になくなることがあります。今年は、3回予防散布を実施しました。来週に今年最後の予防散布を予定しております。

 ③これが一番大切なのですが、夏の終わりから冬にかけて施肥。この時期から年末にかけての施肥で、ほぼ1年分の施肥を実施します。そして、春からはほとんど(今年はしませんでした)施肥をしません。

 以上3点のコツをつかめば、1年を通して緑の芝生を維持することが出来ると思います。分からないことがあれば、いつでも研究所をご訪問下さい。お待ちしております。