デジタル水準器で遊んでみる

 芝生の排水性を上げるのには、表面勾配が重要になります。暗渠を掘ったとしても、多くの場合、暗渠と暗渠の間隔が広すぎて、意味のない工事になっていることが多いのです。そこで、アメリカの競技場では、表面勾配1.5%が推奨されています。しかし、1.5%の勾配とは、どれほどの勾配なのかをイメージにし難いとの問題があります。計算では、水平1mの距離に対して、1.5㎝の高さの違いで1.5%の勾配になります。距離100mに対して、1.5mの高低差になりますので、数値だけ見るとかなりの急坂であるように感じます。しかし、実際に表面勾配を測定できる水準器で勾配を測定してみると、1.5%程の勾配とは、ほぼ平らな状態になります。

 下に水準器を置いた全体像の写真と勾配表示が分かりやすいように接写で撮影した写真を並べてみると、分かりやすいかもしれません。